『夏の小唄』

夏の小唄/辻村マリナ

川面流れゆく灯火の
光と似たようなこの命
夏の夜風に ふっと消えても
忘れられぬあなたがいる

暑い陽射しから逃れては
西瓜かじってた庭先で
爺さんが語った幸せは
日焼けの跡のように残ってる

腰の曲がったあの老婆は
握った手のひらを開いては
今日も数えてる皺の数
過ぎた時の長さを知る

遠くの空にすら浮かばない
「あんたの顔はもう忘れたさ。」
だけど覚えてる この匂いだ
あんたの好きな夏の残り香

ひゅる〜と大きな音がして
一夜限りの花が咲いた
見上げる人々 その瞳に
映る小さき花の可愛さ

川面流れゆく灯火の
光と似たようなこの命
夏の夜風に ふっと消えても
忘れられぬあなたがいる
忘れないで 覚えてる
忘れないで 覚えてる

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中