私的沖縄ノート

前回のつづき。でありんす。

沖縄では、ほんとうに偶然がたくさん重なったりして、いろいろな出会いがあって、与えられてばかりだったんです。
だから、それを還元、、というより、循環させることを、自分の生活の中でやっていけたらなぁと思う。まだまだ先は遠いけど。そのひとつはこうして、拙いとしても、何かしらにして残して伝えることかなと思うのです。
それは歌でも文章でも、会話でも。

というわけで、
ちょっと長いけど。載せてみます。
これは、沖縄に行くきっかけを作ってくれた方に、帰ってきてから報告文書として送った文章がもとになってます。
だから、ちょいと、堅いんだけども。

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沖縄に行くのはほぼ初めてだった。これまでたくさんの報道も見ていたし、人の話も聞いてきた。しかし、その場所が一体どういう場所で、そこにいるということはどういうことなのか、自分の目や肌で感じるまで本当のことは分からないだろうと思っていた。

個人的な話になるけれど、わたしは普段歌うたいとして歌を作り歌っている。
少し話はそれるけど、いまこの日本で流れている音楽のルーツをたどると、必ずと言っていいほどアメリカの音楽を通ることになる。戦後の日本の文化、それは音楽だけでなくあらゆることだけど、敗戦を境にアメリカ的なものにあまりに大きな影響を受けたのだと感じざるをえない。(悪いという意味ではなくて)
そんな背景を頭の片隅に置いて、そのうえでギターを手に、いろんな歌を歌う。それはある意味では矛盾でもあるのかもしれない。けれど、どうしょうもなく音楽に惹きつけられてしまう、という音楽の力に、戦後の日本の縮図とも言える沖縄で、出会うことになった。

辺野古に着いた初日、テント村に行くと人が集まっていた。平日の昼間ということもあって、幾分世代が上の人たちが多かったが、現在の辺野古で起きていることについてや、ずっと留置されてしまっている山城さんのことなどを聞いた。しばらく話を聞いていると、ゴスペルを歌うおばさんたちの団体が出てきて、歌を歌い始めた。
なぜにゴスペルという選択なのかと思っていたら、「わたしたちもあなた方と同じようにゴスペルを歌うんだよ。」というアメリカ人への気持ちが込められているとのことだった。そのときなんだか胸がジーンとしたのを覚えている。のちに歌詞カードもいただいた。

辺野古までわたしと友人を送ってくれたおじいさんはとても無口な人だったのだけど、わたしが楽器を持っているということから、その集会をまとめている人に話をしてくださり、着いて早々歌を歌わせてもらった。

終わってから、よかったという言葉をもらったり、普段なかなか突然に歌い始めて手拍子が自然発生的に聞こえてくることは関東では多くないことなのに、体を揺らし耳を傾けてくれる人を目にしたときに、ああ、ここは沖縄なんだな、と体感した。

その後、近くの宿に帰るまで、ゲートを見たり、サーターアンダギーを頬張りながら、生の話をたくさん聞かせてもらった。文字や映像のように切り取られていない生の情報は、粗々しさと生々しさに加え、要約も省略もできないものが宿っていて、ひとつひとつと対峙するだけで精一杯だったように思う。それくらいには、わたしが住む日本の首都東京の日常とは良くも悪くもかけ離れているものだった。例えば、翌日が旧正月で、そのための準備もあることや、揚げたてのサーターアンダギーを全然知らないおばさんがたくさんくれたりすること、お弁当箱の下に敷いてあった葉っぱが月桃の葉っぱだったということ。そういったひとつひとつのことだ。

そうして、そうする間もたった1メートルのゲートの前を何人もの警備員が立って守っていること。いったい何をまもっているのか?何からまもっているのか?誰のためにまもっているのか?彼らが悪いんじゃないからこそ、また更にいびつだなと思うばかりだった。

翌日、6時前に宿の主人とともに友だちとゲート前に楽器を持って向かった。すでに人が集まり始めていた。
議員さんもいれば、普通の人もいるし、県外の人もいれば、歌う人もいたり、いつもいるという現地の人もいる。マイクを立てて歌を歌たった。前日にわたしの歌を聴いていた人がいて、昨日のあの、「裸でナントカ」っていう歌をやってくれ、なんておじいさんに言われた。笑
(やっぱり、裸って、覚えやすいんだな、、なんてことをコッソリ思う。)

歌い終わりしばらくすると、同い年か少し下くらいの真面目そうな学生たちもやってきた。ときたま、シュプレヒコールをあげていた。わたしは、ずっと座込みの板の上にすわっていたのだが、なんだか妙に辛くなって抜け出てしまった。それは温度差を感じたからかもしれなかった。もしくは、もともと人の集団にいることが苦手な気質だからかもしれなかったし、「敵」というものの存在が一体なんなのか、果たして一つだけのそんなにわかりやすいものなのか、わからいからかもしれなかった。坐込みは当たり前に全然楽しくなかった。それは予想通りで、なにも変なことじゃない。楽しみに来ているわけじゃないし、それをこの中に見つけようとしていないからだった。しかし、県外から来ている人の中には、楽しそうな人もいたし、ある意味でこの場が、その人にとっての唯一の内面の解放の場に見えてしまうこともあったのだ。これは自分にとってのひとつの違和感だった。

そんなことを考えながら、メディア関係の人たちをかき分けて少し休もうとしたときに声をかけてくれた人がいた。沖縄タイムスの記者の方だった。歌を気に留めていただいたようで、取材を受けることになった。初めての体験で、その場では聞かれたことに答えただけだったのだが、夕方から夜にかけて記事を書くにあたり、電話でたくさん話を聞いてくださった。どうしてここにきたのか、ということや、沖縄の基地についてどのように思っているか、ということや、今日辺野古をみてどのように感じたのか、ということ。そして歌詞に込められた意味や、普段の音楽の活動についてなど本当に様々なことを聞いてくださった。大学時代は神奈川にいたそうだが、彼のように故郷を思い、帰ってきて記者として活動している人と真剣な話ができたことに、感謝でいっぱいになった。また、明日もし高江に行くなら、足がないだろうからご友人含め案内しますと言ってくださり、お言葉に甘える形で、高江にも連れて行ってもらうこととなった。

翌朝、宿には新聞が届いていて、彼が書いた記事も載っていた。歌詞も全部載せたかったんですけど、と言いながら、二曲分の歌詞を抜粋で載せてくださった。毎日の新聞の記事がこうやって出来上がっているのだなぁ、、と初めて実感したのだった。

高江に行く途中、オスプレイが落ちたところにも連れて行ってもらった。オスプレイの素材にはグラスファイバーが使われているために、それが体に触れた場合非常に危険でなおかつ目にもほぼ見えないために、一度海に放出されて仕舞えば、もう取り返しがつかないことだという。取り返しのつかないことだらけを積み重ね、あらゆることが今に至るのだなと、目の前の海岸のあまりに綺麗なことと、実状があまりに不釣り合いで、頭はクラクラしていた。

今回自分の目で見て、感じたことで、なにが一番嫌なのかというと、沖縄にこの状態を強いる「アメリカ」ではなくて、アメリカに屈しながら、沖縄というかつては別の国であった人々だけに押し付けていることだ。弱いものいじめとその原理は変わらないとも思うし、差別的感情がその発端にあったのではと思わざるをえない。とても気持ち悪く、あまりにダサくて、やり方がずるいと思うのだ。それは、原発事故の対応も全く同じだなと感じたので、体質なのかなと沖縄に来てから感じている。そうか、自分の生まれた「国」は、結構かっこ悪かったのか。クールジャパンだなんて趣味の悪いギャグだったのか、と思えてきてしまう。

高江のテント村につき、ゲートの横を登り、中を覗いたが警備の人が見えるだけだった。騒音のすごいことや、それによって窓ガラスが揺れるという話も聞いたりした。

見たものも、聞いたものも、どれもこれもずるかった。聞けば聞くほどずるくていびつなことだらけだった。わたしは自分が正しいとか、善人だなどと今現在も全く思っていないし、矛盾だらけで、めちゃくちゃだと思っているし、自分自身の中にも敵だと思う部分もある。しかしそれでも、人を傷つけてしまったその時に、愛というものや優しさというものに気づくことができる、心の柔らかい部分を一応持ち合わせているつもりだ。

しかし、どうやら、この国の組織にはそれは全くないようだ。わたしは、ずるさや狡猾さでもって人を簡単に傷つける存在を許したくはない。いま、そんな風に思っている。

だから、わたしはわたしなりのやり方で、これからも表現を続けようと思う。善良であることよりも、たくましく、強く、気高くありたいと思う。とりわけダサいのは嫌だ、と思う。

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そして、記事の写真がこれ。

IMG_2681

読みづらいね。(このサイズって、ワルイコトしないと、なかなか載らないような気もして、見たときは驚いた。)
明日、書き起こして、次の記事にアップしようかなと思います。

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近いうちのライブのスケジュール
(6月まで)

🌝4月20日木🌝
吉祥寺MANDA-LA2
辻村マリナ(vo.g)
飯浜ゆきこ(vo.g)
Layna(vo.key)
開場:18時半
開演:19時半
料金:2200+ドリンク

🌝4月27日木🌝
下北沢モナレコード
開場:18時半 開演:19時
前売り2000円/当日2300円
辻村マリナ
齋藤一輝
片山新介
戦艦ぽんかん太郎

🌝5月5日 金🌝
高円寺グレイン
ワンマンライブ
投げ銭
時間は夕方〜夜
(詳しくは近日公開)

🌝5月15日 月🌝
吉祥寺曼荼羅
ブッキングライブ
詳細未定

🌝5月25日 木🌝
吉祥寺MANDA-LA2
中川五郎×辻村マリナ
ツーマンライブ

前売り2500円
当日2800円
18時半開場/19時半開演

🌝6月27日火🌝
高円寺ウーハ
ブッキングライブ
詳細未定

そして、メルマガ登録してくださったみなさん、ありがとうございます。
誰が登録してるとか全然わかりませんが、数字が少しずつ増えているのが、わかります。笑

気が向いたら、まだの方は是非に。

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おやすみなさい!笑

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