旅日記⑤異邦人、日常に紛れ込むの巻

前回までの旅日記はコチラ。

旅日記①ラオスのゴールデントライアングル、フエイサイから中国は昆明へ。

旅日記② 雲南省昆明にて

旅日記③チワン族自治区・チワンのブルースに出会う

旅日記④体に響く掛け合い歌と花の色に染まったご飯

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旅日記を再開します。

前回は覚えてるでしょうか、、、?

掛け合い歌を見に、広西省まで行ってきたんでした。

今回は番外編?でもないけど、雲南省の昆明に戻ってからの、ふんわりした日々のことを。

そのふんわりが終わると、今度はまた予想もしてないところに行くことになるのですが。

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広西省平果の宿を出る日。

いつもの親子がロビーにいた。ロビーといっても、カウンターと小さい冷蔵庫と小さいソファーがあるだけなんだけど。

ソファーには知り合いらしき男性2人がいて談笑していた。

チェックアウトしようとしたところ、最後に歌を歌ってよ、ということになり、2曲くらい歌ったりもした。

歌うのはいつもどこでもとても楽しくて、聞いてくれてる人の顔は記憶に残る。でもこういうときは歌い終わると、途端に寂しさがさっきより増すのだった。

広西省を出て再び列車に乗って2時間半くらい。昆明まで。

テレビのお宝鑑定団で鑑定に出される古い掛け軸の中の世界で見たことがあるような、ぼこぼこと盛り上がった山々が続いた。

帰りの列車では、ものすごく面白いお兄さんが声をかけてきた。途中から乗ってきて偶然隣になったお兄さん。

外国人ということと、大きい楽器を持っているということで興味を持たれたのか、いろいろとギターのことやら尋ねられた。しかし答えられるほどの言葉がないので、筆談。

やがてめんどくさくなったのか、お兄さんはふとこちらに顔を向けて、自分の眉毛を指差した。

見て、これ。どう?と、言っているらしい。

え?ど、どうって?ノープロブレムです、問題ない眉毛。と思っていたら、

スマホを取り出し、自分の顔の写真を見せてきた。

ビフォーアフターという感じの二枚を見せてもらいやっと気づいた。

あ!眉毛がタトゥーだ。たしかにアフターの方が黒く太くはっきりした眉毛になっていたのだ。

驚いた。

面白い。面白すぎる。ほんとうは大きな声で笑いたかったけど、勘違いさせて傷つけたら悪いと思い少し噛み殺して、很好、很好(へんはお)👌👍と言っておいた。

わたしの反応に安心したのか、嬉しくなったのか、爪も見せてきて爪も磨いもらっているとのことだった。たしかにピカピカしていた。

話によれば、こういうのが最近流行ってるんだ、とのことだったけれど。

その後気をよくしたらしいお兄さんは改札を抜けて、地下鉄の乗り換えのところまで荷物を持ってくれた。不意打ちでこういう面白いことが幾つも起こったりすると、神さまがいるのだとすれば、かなりいたずら好きだなと思ったりする。ありがとお兄さん。

そんな珍道中で昆明に到着。たったの3、4日だったのに、気温はずいぶんとあったかくなっている気がした。

(ばいばい平果で出会った皆さん)

前と同じゲストハウスに戻った。

晩御飯を、隣のムスリムの一家のお店で食べて、夜にはみんなの輪に加わった。

大体おんなじような顔ぶれと、いなくなった人と、増えた人が少し。これが此処のいつもの日常なんだと思った。外国人はついに自分だけになったようだった。

オーナーは夜になると必ずみんなの輪に加わって、ビールを配る。そして近くで買ってきた鶏の脚を炒めたツマミや、コメでできた日本酒のようなお酒もドーンとテーブルに置く。お茶はひっきりなしに淹れていて、これももちろんお金なんて取らない。ドネーションボックスすらない。北京じゃこうもいかないんだろうなとは思うけれど、雲南省の中心地とはいえ昆明は、まだまだ「古き良き」みたいなものが残っている感じもあったし、人もみんなあたたかかった。

(ムスリム一家のお店。外ではいつもみんなでお喋りしてワイワイしているが、お酒と豚肉はない。)

(トマトと卵のラーメン。器がとても大きい。)

(隣にいた広東の男子が、使ったら?と、広角で撮れるレンズを貸してくれて撮った一枚。共用スペースの約4分の1はこんな感じ。とにかくゆったりした作りで、素晴らしい。右側にはウッドデッキと、ハンモック、昼寝用のベッド、小さなビニールハウスのお花畑がある。)

(今夜のビールはハルビンのビールだった。)

(みんな楽しそうに喋る。写真左が此処のオーナー。あんまり何を話してるかわからないけど、いちいち気を使われないので気が楽だった。年齢もさまざま。みんな何をしてる人なのかは全然知らないし、そういう話はあんまりしなかったと思う。)

(鶏の脚のみ。唐辛子だけではなく、痺れるような山椒のようなものが入っていて、刺激的な味。)

(隣の広東男子が、この歌すきなんだよね、と見せてくれたのは沖縄民謡だった。他にも古い日本の映画に使われていた歌やら、私も知らないようなのが好きだといって教えてくれる人もいた。歌は国境を越えるということと、日本人の想像以上に、中国では日本を身近に感じている人が多いのかもしれないと思った。その一方、made in CHINA に囲まれたわたしたちはどうだろう?と思う。)

(これがウッドデッキ。ねっころがったり、ぼうっとしたり、ギターを弾いたりした。)

(ウッドデッキからの景色。ビルというかアパートや、雑居ビルが立ち並ぶ、雑然とした景色。そのなかに此処がぽこんとあるから面白い)

(お琴が置いてあったり。)

(誰かが作った銀細工の作品が売られていたり)

(ハンモックから見上げた空、真上に月)

(キッチンも自由に使える。イケイケな男子が作った酢豚、味見して!と言われて勇んで味見をするわたし。美味しい。すごく。)

(昼間。)

(ラオスから来た中国人、ヒップホップではなく、ギターを渡したらこの地域の民謡を歌ってくれた。ものすごく美声。)

(音楽って素晴らしい。)

数日間は、ゲストハウスのみんなに聞いたオススメの場所にご飯を食べにいったり、色んなところに連れて行ってもらったりして過ごしていた。

中でもとくに好きになったのは、最近流行っていると思われる素食のレストラン。近くにいくつかあったけれど、どこもいつも満席だった。

たぶん100種類以上のメニューがバイキングで、全て野菜や果物のメニュー。動物性のものは使われていない。仏教の教えから来るらしく、入り口には仏教のパンフレットが置いてあって自由に持ち帰ることができる。

麺類、飲茶、この地域の料理、お粥、白飯、豆ご飯などなどおかずもありとあらゆる香辛料と野菜を使ったものがあり、おやきもあったり、デザートまで充実していた。そして全て出来立てで美味しい。こんなレストランが日本にもあればなぁ、と思ったけど、日本じゃ素食はまだ流行りそうもないな、と思う。

値段も、この辺りのラーメン一杯の1.5倍くらいの値段だったと思う。

(女性が多いのかと思いきや、半々くらいで、老若男女。)

(なんども取りに行ってしまう。

右上は、お茶ではなく、寒天のゼリー。左にある焼きそばみたいなのが、この地域の料理らしく、ハマっておかわりした。)

昆明にある湖にも行った。昔はもっと綺麗で泳げるほどだったが、もう汚れてしまって、今や泳ぐことはできないそう。あっという間に汚れてしまったらしい。悲しいことだと言っていた。人が増えて生活が変わったからだという。しかし、まだまだこの辺は空気が綺麗なのが救いなのかな、と感じた。中国の大気汚染が騒がれているけれど、このあたりはタイなんかよりもずっと綺麗だと思う。地域差が大きいのだろう。

(たくさん鳥が飛んでいる。)

(横の広場でラップスティールを弾くおじさんがいたり。)

(鳥に豆を与えたり。

翼を広げるとかなり大きいので、迫力ある。)

(決定的瞬間。ものすごい速さで飛んで来て器用に豆だけ掻っ攫う鳥さん。)

そんなこんなで、数日間は昆明にいた。

そこから先の旅路を少しずつ決めたりしていた。

その旅路とは、ここのスタッフでもあるサムの故郷の街や、リジャン、ダーリの辺りのこと。

ちょうど同室の女の子にこの辺りに行きたいという一人旅をしている中国人の同い年の子がいたので、その子も含めて途中まで一緒に行くことにした。

サムの故郷は想像以上に、なんというか、ピュアで原始的な土地だった。すっかり虜になってしまうんだけど、そんな話はまた次回。

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