旅日記⑦サムの故郷 雲南北部 湖に囲まれた フーチン

前回までの旅日記

①〜⑥はコチラ。

旅日記①ラオスのゴールデントライアングル、フエイサイから中国は昆明へ。

旅日記②雲南省昆明にて

旅日記③チワン族自治区・チワンのブルースに出会う

旅日記④体に響く掛け合い歌と花の色に染まったご飯

旅日記⑤異邦人、日常に紛れ込むの巻

旅日記⑥雲南省から夜行列車で象形文字と納西族の街丽江(リージャン)へ。

---------

リージャンを翌朝早くに出て、

サムの故郷、フーチンへ向かった。

サムのお兄さんが、リージャンまで車で迎えにきてくれた。

フーチンは、ガランとした街で、湖と山に囲まれ、観光地ではなく、ほんとうの田舎だった。

おもに、白族(パイ族)が住んでいる街なので言葉も白語。サムのお父さんは漢民族なので、家では中国語と、白語が飛び交っていた。

土でできたブロックが積み重ねて作られている壁が続く。みたことない街並みだ。お家の門が、とても大きい。この辺りのスタイルなのか。

ちなみにこの家は実家ではなく、祖母の家らしい。

とりあえず挨拶に向かう。

お祖母さんが作ったらしい蒸しパンのようなもの。テーブルの上にドーンと置かれていたので、ついこれは何か?と尋ねてしまった。ついでに一口いただいた。甘みは一切なく、チベットの方で食べられているものらしい。原料もそっちのものだそうな。(このあたりはチベットとも近いので文化的に割と繋がりがあるようだった)

お祖母さんが、歯痛に悩まされているということで、皆で病院へ向かう。

民族衣装に、街並みに、天候も相まって、異次元のような感じがしてくる。

ガランとした街だ。

天気のせいもあるのだろう。

リージャンよりは少し暖かくなったけど、それでもとっても寒い。ぶるぶるした。(裸足だから)

病院。この辺りの地名、草海(ツァオハイ)と書いてある。この辺で一番大きな病院だ。歯痛なのにお婆さんは入院となり、なぜか点滴を打たれていた。大丈夫なのか、いろいろ。何かが間違っていそうな気もしたけど、異邦人なので何も言わない。

トイレに行きたくなって、トイレに行ったら、こんな感じ。シンプルだ。これ以上ないほどにシンプルだ。日本のウォシュレットなんてあまちゃんだぜ!という声が聞こえてきそうだった。

胸の高さより低い壁に仕切られただけの、水路。と言っても常に水が流れているわけではなく。

しかし病院ということもあって、綺麗ではあった。わたしは一番奥を使ったけど、(だって誰にもみられたくないじゃないですか)1番手前に、点滴を刺したまんまの患者さんが用を足していらした。見ないふりをして、一番奥まで行った記憶がある。

その後サムの実家へ向かう。

お父さん、お母さん、お姉さんの子ども、親戚か近所のおばさんなど、みなさんいらっしゃった。

白族の女性はみな同じ民族衣装を普段から着ていて、帽子まで常に被っている。

年齢によって、変わるようだけど、

その衣装がシックな感じで、結構おしゃれだなぁ、と思った。

マリナはこの部屋をどうぞ。と、一室与えてくれた。

ベッドの隣には、麻雀用の卓が。笑

パイが重くてデカイ。さすが本場。準備万端な感じも素晴らしい。

みんな好きなの?と聞くと、お母さんが大好きで強い、とのことだった。

部屋の窓からはお庭が。

瓦の裏に漢字が書いてある。

お庭はこんな感じで、

向かいの小屋には、ブタ小屋(5頭)、ニワトリ、アヒル小屋、そしてその間に、トイレがあった。

なんて合理的なトイレなのか。

可愛いなと思ってブタをしばらく見ていたら、母ブタ以外の豚たちは、今年の春節で殺してしまう、と、極めて現実的な話をしてくれた。

その横には鍛冶場もあって、

この辺では銀が有名なので、ナイフだとかいろんなものを作っているらしい。

なかには、チベットの土産品として作っているものもあって、チベット文字が刻まれたナイフもあった。

これがトイレ。横に板が置いてあるだけ。シンプル。ゴミも出ない。水も使わない。

このヤマハのバイクで色々回りました。

横からコードが、びろん、と出ているので、足で支えながら。なかなかエンジンがかからないし、その不自由さが面白くもあり。

家の周りの風景。

近くの綺麗な湖まで歩いて向かう。

この辺りの正式名称は、漢字で書くとわかるけれど、

鹤庆。草海。

鶴が冬の間に訪れる湖に囲まれた街なのだ。

散歩がてら、そのまま市場へ。

夕ご飯の買い物。

当たり前なんだろうけれど、

市場で物を売る女性たちも、白族の民族衣装を着ている。

精肉コーナー。

寒いからか、匂いもあんまりなく、清潔だった。

いつものお店、なのだろうか、馴染みの感じでお肉をキロで買う。

市場のお肉に見慣れてしまうと、日本のスーパーのパックに入ったお肉が、あまり美味しそうに見えなくなってしまう気がする。というか、迫力に欠ける。食欲があんまり出なくなる、、、のは私だけだろか。

レンコン。

細めのやつや、色々種類があった。

後から日本で聞いたけど、これは高級品らしい。

そりゃそうだ、このときはレンコンの収穫期からだいぶ後だったからなあ。

たぶん、わたしが客人として来たから、もてなしてくれたんだなぁ、と思う。

これは漬物屋さん。

いろんな香辛料、高菜、漬物が売っていた。

市場の横の屋台で腹ごしらえ。

エークワイという米でできたクレープみたいなのに、野菜やナムルなどを巻いて食べる。

激辛だったけど、美味しい。

細いソーセージも入っている。

お豆でできたおかゆの様なもの。

これは、とっても美味しかった。

上の漬け物は化学的な味で不味かったけど、この、汁なのか、固形なのか、なんなのかわからないんだけど、お気に入りでした。

市場の近くから出るバスで家に戻り、また他の湖に向かった。

とにかく、びっくりするくらい、湖が多い。

そして、バスは全然発車しない。笑

運転手さんが私用でどこかに寄ったりとか。まあ、あるあるですね。

湖。

寒そうな空と水面。この荒涼とした風景、好きになってしまった。あんまり見たことがなかったから。

山に囲まれている。

畑もだだっぴろい。

ひとりで耕している様だけど、

間に合うのだろうか。

ちなみにこれが蓮根ばたけ。

春になれば水を張る。

この、細い道の上をひたすら歩いて向こう側へ。

また別の親戚のおばあさんに会いに行くためだった。

このおじいさんの服装を見れば、いかに寒いかわかってもらえるでしょうか。

(わたしのサンダル姿を見かねた、サムの実家にいたおばさんが、靴をくれたおかげで、この日からわたしはとっても快適な足元になりました。)

(日本にも持って帰って来たので、冬になるとたまに履く)

結局、お祖母さんが家を空けていたので、それならきっとお寺でお喋りでもしているのだろうと、お寺をいくつか尋ねた。

白族独特の信仰だ。

アニミズムと何かが混ざった信仰のようだなぁと思った。

腕の太さくらいあるお線香。

どれくらいの間火が付いているんだろう。シーサーとルーツがおんなじ気がする、狛犬のようなもの。

1軒目のお寺にいなかったので、もう1つ別の大きなお寺へ。

道中、近所のおばさまたちと出会う。いつもここでお喋りしているんだって。

サムが言うには、

何もすることがなく、時間だけはたくさんあるからね!

とのことでした。

、、、

サラリと言われるといろいろ考えてしまって、幸せという概念すら怪しくなってくる。

しばらく歩くと、賑わうお寺に到着した。

何かセレモニーのようなことをしているようだった。

男性たちは建物の中に入ることなく、外でぼうっとしているか、賭け事をしているかのどちらかだった。

女性たちは、みな白族の宗教的な歌なのか、それを歌詞を見ながら祭壇に向かって歌っていた。

歌詞は漢字で書かれていたが、北京語ではなく、白語で、漢字を表音文字として使っていた。広西省のチワン族と同じ使い方だ。

龍のような舟。紙や板で作られている。

2日後に川に流し、そこで燃やすのだそうな。その時歌も歌うらしい。

(鹿児島の祖父母の地元のお盆の慣習とソックリだ)

なぜなら、去年がこの地域で災難が多く、人がたくさん亡くなったために、厄払いの儀式をするためだそうな。この明後日のセレモニーも誘われたのだけど、ビザの関係で昆明を出る日程を考えると、明後日にはここを出なければならなかった。

中国チェスではなく、まさかのトランプ。

祭壇はいくつもあった。

土で作られている。

色あざやか。

手を合わせた。

これが白族の歌。

スマホの容量不足で映像短め。

形は色々な祭壇。

お供え物はりんご、バナナ、ケーキ、ごはん、お茶、お菓子、など。

手作りの龍の船は、後ろから見るとこのような感じ。かなり大きい。

親戚のおばあさんたちに挨拶をし、

(日本から来たというと、とてもびっくりして、遠いとこから来たのね!と、歓迎してくれた。聞けばこの街に外国人が来ることはまずなく、はじめてだ!というようなことも言っていて、なんだか嬉しかった。)

バイクに乗って、湖を横目に、銀細工の並ぶ市街へ。

まるで、バイクを飛ばしなさいと言わんばかりの道。

きもちいいです。

中国、ヘルメットつけてる人1人も見なかったな。

売ってるのも見なかったし。

もちろんわたしも。

市街は石畳みだった。美しい。

一体いつからこうなのか、聞くの忘れた。

古いと思う。

しかしバイクは乗りづらい。

銀細工のお店。こんな感じで手作業で作っている。

指輪やブレスレットなど。ここから各地に販売しているらしい。

ほんとうに、今回の旅で出会った中国の方は気さくで、このときもお豆をドサっと出してくれたりした。

ちょうどポケットに一掴みの別のお豆を持ってたので、私もそれを差し出して見たりして。笑

店の外で渋滞が起きていた。

何事かと思えば、結婚?するらしいカップルが、みんなにキャーキャー言われていた。道の真ん中だ。

車の人たちはさぞイライラしているだろうと思ったら、クラクション1つならず、ぼうっとしているのだった。のんびりした街だな、と思う。

男の人たちが、ワイワイ言ってる。

可愛らしい帽子と民族衣装。

ひときわ声が大きくなったと思えば、新郎らしき人が真っ赤なブラジャーを着けていた。

、、、よくわからない。

近くの銀のお店。

ズラリと並ぶアクセサリー、水筒などが並ぶ。

銀の水筒なので、お茶が美味しいらしい。欲しくなったけど高かったのでやめた。

納品中。

こんな風にして、輸送してます。小さい子がお手伝いしていた。偉い。

荷物、無くなりそうで怖いけど。笑

それにしても壁に貼ってあった地図見ると、中国ってデカイんだなーと改めて思うのだった。

帰り道。

家の扉。福と、逆さという意味の単語が同じ発音だから、縁起がいいので福を逆さにしてるとか。

台所で晩御飯の準備。

おやつのくるみを割ってもらいました。

屋根の張りにぶら下がるソーセージと、干し肉。塩っぱくて美味しい。

蓮根とお肉のスープ。

トマトと卵の炒め物。

お母さんが、茶碗にバンバンおかずを入れてくれる。

沖縄の豆腐よう。

のような、

タイ北部、東北部、もしくはラオスの、トゥアナオそっくりの、

大豆発酵食品。

びっくりして、これ知ってますアピールを盛大にしてしまった。

中国南部にもあったんだね。

納豆のジャンルに入る食べ物だ。そう、納豆は日本だけの食べ物じゃないのだ!それも、どこかから伝わったのか、もしくは同時発生的に生まれた食品なのか、それもまだ曖昧。

ロマンがあるなー。

これも、黒にんにく。

まさか日本人、これは食べないでしょ?と、恐る恐る出されましたが、あ、これめっちゃ好きです、とバクバク食べて面白がられた。

しばらくして、近所のおばさんがやって来た。

外に出ると、こんな感じ。

街灯の先は真っ暗。

見上げると、数え切れないほどの星。

ほんとうに小さな街だけど、なんのご縁がこの街の人とこんなに密に過ごしている。星の数ほど街はあるけれど、その中の1つの星に着陸したような、というか半分くらい不時着のようなそんな気分で、なんとも言えない気持ちになったのを覚えている。言葉はあんまり通じていないけど、(使えない私のヘロヘロの中国語と、筆談、それと笑顔と大きめの身振り手振り。あとはみんな気を使って白語を話さず中国語を使ってくれていた。) あんまりそんなのは、大したことではないのだと思えた。

夕食後、また別の親戚のうちに行った。

鍛冶屋の家族だった。ナイフや小さな刀を作っていて、刃にはチベット文字が刻まれていた。

そこの娘さんが、びっくりするほど人懐こくて、お菓子をくれたり、英語を教えてとせがんできたり、とっても可愛らしい子だった。

現在地。

百度バイドゥという地図アプリしか使えないので、これを中国では愛用。

でっかい湖に挟まれた街なのだった。

思いのほか写真が多くなったので、

フーチンは二回に分けたいと思います。

本当に素敵な街だった。

またチャンスがあれば、もう一回行ってみたいと思うのだけど、、。

(続く)

広告
カテゴリー:

旅日記⑦サムの故郷 雲南北部 湖に囲まれた フーチン” への2件のフィードバック

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

w

%s と連携中